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12 November

BookRevue:ウェブ時代をゆく

TITLE ウェブ時代をゆく
BOOK INFO 梅田 望夫 (著)
BUY DATE 2008/11/10
REVUE DATE 2008/11/12
EVALUATION
『ウェブ進化論』の完結編。

梅田望夫氏は、インターネットの時代にサバイブすることを徹底して考えるんじゃないのかな。小手先のテクニックではなく、時代の空気というか、爆発的に増殖しているこの現代の現象そのものを雲のようにふわふわした捉えどこのないものに立ち向かい、シリコンバレーの地から何とか読者に伝えようとしている感じがものすごく伝わってくる。

自分自身、『ウェブ進化論』を読んで、熱く熱くなって単身でアメリカに渡っちゃったけど、今起きているインターネットの改革というか、世界が変わるほどの技術改革が進んでいるこの昨今、うまく表現しているなぁと思った。

副題は「いかに働き、いかに学ぶか」である。著者は前著の「ウェブ進化論」と本書の組み合わせを、福沢諭吉の「西洋事情」と「学問のすすめ」になぞらえている。これは「志あるものに、新時代の到来と、その時代を生き抜くスキルを身につける術を紹介する」という点で確かに同じ意義をもっている。さらに福沢が維新前後を評して「恰も一身にして二生を経るがごとく、一人にして両身あるが如し」と言ったことを、WEB2.0前後に当てはめて、その圧倒的な違いを表現するなど非常にうまい着眼点、周到な戦略という感じだ。「ネットワークを特徴づける5つの技術」「ダイナミックの知の創造プロセスを実現する3つの発想転換」「危険な組織の5つの兆候」など、うまくまとめられた文章は読みやすい。終章の総括も、すごくがわかりやすくて良かった。新書としての本作りが手慣れている感じがした。

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