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04 August

夏色の空の下で

今日仕事で、ちょっとした失敗をした。

企業にはITに詳しくない「業務方」と呼ばれる、実際に財務や経理などをしている方々に対して、適切ではない用語をメールの文章で使ってしまったのだ。
メールでのやり取りだったため、テレビ会議や実際に顔を合わせて話すのとは違い、一方的な言い方っぽくなってしまった。

そこで情シスの方から、キツイご指摘の連絡を受け、「あー、やっちゃたー」って気を落としてた。

丁寧に陳謝し、相手側の情シスの方々のサポートもあり、無事に事なきを得たのだが、なんかパッと気が晴れなかった。

こんなモヤモヤとした気持ちを静めようと、タバコがなかったんで、昼下がりの飯田橋をちょっとブラブラ。ここのところ涼しかった天気も夏色に染まり、日本独特の夏の匂いが、アスファルトから感じることができた。
青々とした、春の爽やかさとは一変した夏の桜の木の下のベンチに腰掛け、110円缶コーヒーにタバコを一息。

まだ気持ちの中には「あー、やっちゃたー」って忘れようとすればするほど、モヤモヤは頭の中に広がっていった。


10分くらいだろうか、夏の桜の木の下に腰掛け、辺りを通る人たちに眼を奪われながらボォーっと無意識に存在していた。ここにいても何も変わらないし、プログラムに没頭しようと会社に戻る。

会社に帰ってパソコンを開けているとメールが1通。

またクレームか、はたまたシステムの不具合かなんかの指摘なのかと、もうメーラーには触りたくない気分で恐る恐るそのメールを開いてみる。

と、モヤモヤの原因となった指摘事項を投げつけてきた情シスの方からだった。胃が、ぎゅーっとスポンジを絞るかのようにじわじわし始めた。

通常、会社間のメールでは「TO」「CC」「BCC」を使い分ける。
「TO」は、宛先で、メールの内容を伝える人に出す。
「CC」は、関係者に対して、参考までに情報を通知する場合などに使い、「BCC」は、機能的には「CC」と同機能だけど、メール受信者から見て、送信者が誰に発信したかわからないので、メールを送信される人たちが、お互いをよく知らない人たちに同報送信する場合に使う。
なので、いつもは「TO」を業務方にして、「CC」を情シスの方々、「BCC」は上司や会社の関係者にしてメールを送る。

メールの送り方はさておき、メールを受信した。
宛先は自分のみ。


「オフレコですが、おぢさんたちのいないところでは気軽にやりましょう。」
そんなフランクなメール内容だった。

この方とは、実際に挨拶を交わしたときはなかったのだが、システムを納品するときや、相手先の会議のときに何度か顔を合わせている程度だった。

多分、このときもう一人の自分が別にいて、このときの自分を見ていたら「キョトン」とマウスを握ったまま固まっている自分を見て笑っているだろう。

さっきまでモヤモヤしていた気分が一瞬にして吸い取られ、背筋が痺れるような、感動した映画を観たあとのような、そんな気分になっていた。


そう。そのとき思った。
間違い・失敗は誰でもする。

それをそのとき、自分がどうするってのには結局、限界があって、自分の非を認めていかに謝ろうが、あらゆる手段を使っても通じないときがあるだろう。
それを周りがどうしてくれるかによって、その後の成長が変わってくるんじゃないかって。

だって、このとき
「やっぱ、仕事って楽しい」
って思ったんだもん。

他力本願・人任せになってるかも知れないが、自分ひとりでは、どーしよーもできないときあるもん。


そして、その方に対して最高の敬意をもって、こうメールした。

「お気遣いありがとうございます。
 今日の天気のように、とても気が晴れました。」


Failure is a stepping-stone to Success.
失敗は成功の元。
次につながる何かがあると思うんだ。

誰でも完璧じゃないんだ。
失敗を笑う・貶すってことが、どれだけ他人に対してのマイナス要素なのか。
年が離れていようが、同年齢であろうが関係ない。

人を見下してみるヤツほど、ろくなヤツがいない。
26年のちょっとした人生で感じていたことだ。

今の自分の環境では
「相手を心から褒める」
「失敗をすごいと思える」
「仕事じゃない何かをすごいと思える」

そんなことが抜けている。

今週の日経ビジネスで、未来学者 アルビン・トフラーはこう言っている。

「21世紀経済の中心は個人。
 企業や政府が主役の時代は終わる。」

何が言いたいかってと、自分の理想の環境を作りたい。
信頼できる友達・仲間と仕事をしてみたい。

その中で自分には何ができるのか。
早く試してみたい。

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