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02 September

True story like lie

1bb3d569.jpg平成11年11月11日
大工町にある飲食店がオープンした。


- MER


"メル"ってゆー店。
フランス語で海って意味らしい。
場所は大工町の大通りから少しそれた
少し薄暗い界隈。

その当時、PM5:00からスナックのチーフとして
AM1:00からボーイズパブのスタッフとして働いてた。
大学知らずの、2軒掛け持ち状態。

それなりに裕福だったし
毎日、高校生が登校する時間まで飲んでた時期。

そんな中、MERがオープン。
Water Businessに入るきっかけのKさんの出す店だ。

こんな話がきた。

「MERでマネージャーやってくれ」

もちろん答えはNO。

当時、朝の6時までの勤務状態。
PM8:00~AM3:00の店で働けわけがない。

んでも、その当時すんごく
お世話になった人ってこともあり
渋々承諾。

条件としては
・お店にいないで開店前のPM7:00と
 店を移るAM12:30~AM1:00の間と
 閉店後のAM3:00しか働きません。
・ホステスさんの面倒はみません。
・お客さんの接待はしません。
・お酒は飲みます。
くらいだった。

最初は楽なもんじゃんって思ってったけど
そのときの自分は浅墓だった。

それは

「Kさんは酔っ払うと何するかわからない」

だった。

---

忘れもしない平成11年11月11日。
プレオープンもしないでの開店に
店内は賑わったらしい。

Kさんの父親は地元に
すんごく顔の聞く家柄の人。

県庁さんから、市会議員さんとか
いろんな人を紹介してもらった記憶がある。

開店といえば
ご祝儀。

開店初めのお店の大事な収入だ。

AM12:30に様子を見に行くと
あら不思議。

- リースのカラオケ壊れてる。
- フロアに人が笑いながら倒れてる(各所から出血)。
- ドンペリプラチナ(時価10万以上)が数本空いてる。
- お金が空を舞っている(ご祝儀すべて)。

本当のバカらがそこにいた。

次の仕事を休み、バカらを追い出し
問題の売り上げ計算。

結局残ったのは10万もない。

その当時、女の子は日払い制で
赤字もいいとこだ。

あまりの出来事に
Kさんを叱り付け1週間とちょっと経過。


思ったような収入が得られず
Kさんはちょっぴりおかしかった。
飲み方もハンパなかった。

酔っ払うと凄かった。

こういった店にカタギじゃない人が
目をつけないはずがない。

しかも年末だ。

いつも通りにAM12:30に様子を見に行くと
人が倒れてる。

真っ赤っかな血を頭から流して。

早速、119。
救急車大至急きてくれ!
心からそー思った。

警察沙汰にはならなかったものの
そんなことがあると目をつけられる。

そんな店には客も来ない閑古鳥。
カタギじゃない人たちのカラオケボックスになってた。

Kさんはそこで思い切って
女の子を総入れ替えした。

が、若すぎない?
すんごくピチピチ。

18歳未満だ。

オープンから2週間後。
ポリスがご来店。

運よくピチピチさんらが
遅刻のため、居合わせなかったのが幸い。

Kさんを叱る。

それから1週間後。

「ちょっと外出てくる。」
そういったまま、Kさんが店を出る。

そのまま居なくなるのがオチとしては
いいんだけど、そんなもんじゃ終わんなかった。

Kさんが出てった直後
キッチンから火災発生。

油にひをつけたまま
うっかり火災。

冬の乾燥してた時期ってのもあって
キレイに燃えた。

換気扇のファンが溶けながら
回り続ける光景を見た。

あんなに火って燃えるんだなぁと
感心した。

体中、消火器のなんともいえない
むせ苦しさに心底呆れた。

店は結局のところ1ヶ月でクローズ。

119(救急)
110(警察)
119(火災)

小学生のころ電話を掛けたい
ベスト3全部にお世話になった。

サブマネージャの人の名前は偽名だった。
店のお金を持ってどっかに逃げた。
女の子たちの身分証明書は偽造したものだった。
彼ら彼女らは誰だったのか。

もう味わいたくもない別世界。
今じゃ考えられもしない
誰も信じられない世界がそこにはあった。

平成11年12月31日。
Kさんが家に来た。
カップラーメン(シーフード)を持って。

「誰かに追われてるんだ」
「カーテン閉めてくれ!」

こりゃおかしい。
目も焦点が合ってない。

覚醒剤。

もう禁断症状の香りが漂う
廃人寸前だっただろうか。

お湯を沸かしラーメンを食べさせ
Kさんの親にテレフォン。

正月の挨拶には行けず
1年が過ぎようとしてたころ
無事に復帰。

今じゃ、第2の故郷が彼の家にある。
今の彼は眩しいほど頑張ってる。

その人柄には誰もが打ち解ける。
Kさんと飲むといつもこの話を肴に
酒がすすむ。

そのころよく聴いた
Dragon Ashの"Under Age's Song"を聴きながら
これ書いてる。

忘れもしない平成11年11月11日。

今思えば嘘のような本当の話。

- True story like lie.

振り回されてたかもしんないけど
それになりに楽しかった。

そんなお話し。

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