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09 October

インターネットの根源について

1969年、"ARPANET"のスタートをもってインターネットの始まりという本やサイトが多い。
確かに技術的なことをいえばそうかもしれないけど、技術の裏にはもっと違うことがあるんじゃないかと
調べてみた。

何が人々をインターネットに向かわせたのか?なんかのウマミがなけりゃインターネットなんかしねーんじゃねーの?
って考えはめたのがはじめかな。
出来上がったインターネットという現状にとらわれず、それを作り出した人たちについて興味があったんで
いろいろと紐解いてみた。

すると1960年代に"ARPANET"に劣らず大切なキーワードがアメリカにあった。

60年代のアメリカといえば旧ソ連との緊張は高まり、ベトナム戦争は思った以上にうまくいかず、泥沼化するという状況。
長引くベトナム戦争によって最強伝説のアメリカに対しての国内の世論は揺れ動き、自分たちが信頼した聡明な指導者に対する
不信感が募っていた。どの時代もそうだが、この頃のアメリカでも若者のそういった不信感がたまっていった。

「なぜ、アメリカが戦争に参加しなければいけないのか?」

そんな体制に対する疑念や不満から、反対運動・ヒッピー思想が生まれる。
そして人権問題や環境問題への関心が高まり、既存の文化や体制に反抗するカウンターカルチャーの降盛である。

こんな反体制というかスピリッツがインターネットの根底にはあったのだ。

この思想というのはテロのような過激なものではなく、産業文化が犠牲にしてきた個々の人間性を取り戻し
人々が平等な権利を持とうという極めて民主的な思想。

この考え方は、分散処理というインターネットの設計とも非常に似ていた。
どこか一ヶ所に情報や権力を集中させるのではなく、みんなで共有しようじゃないかというスタイル。
当時ではコンピューターといえば大学や大きな会社くらいにしかない大型コンピューターのことで、操作できる人間が限られていたという。
実際、そのコンピューターに触れられる機会がなかったのだろう。

インターネットの創設者たちはなんとかこの状況を打破しようと考えたのである。
彼らは一部の特権階級がコンピュータを独占するのではなく、すべての人がコンピューターのもたらす恩恵を受けるべきだと考えたのだ。

「コンピューティングパワーを人々え開放しよう。それによって知識や情報の共有を図ろう。」
この考え方、理念がインターネットの真髄だった。

情報の共有こそ、民主主義の根本原則であり、彼らはコンピューターネットワークによって、それを実現しようとしたのだ。
このような理念を持って開発のプロジェクトに携わってきた人たちは、当然権威主義を嫌う。彼らは徹底した実用主義である。とにかく必要なものがあったら自分たちで作ってしまう。そうして出来上がったらみんなに配布する。そのときソフトウェアだけ配るのではく、その元となるソースも公開してしまう。現在言われているオープンソースの考え方がこのときより生まれていた。

別の人がソースを見て「もっとこうしたほうがいい」と思えば自由に改造してしまうことができる。またうまくいかないところを発見したら、その場で発見した人が直すこともできる。そうやってみんなで共同開発を繰り返していくのである。その当時の常識では、ソースコードは企業秘密であり、絶対に明かさないものだった。
しかしここをオープンソースにしてしまう。ここにも反権力志向との共有の精神が見られた。

インターネットは国境を越えたネットワークである。国家の枠組みを超えた地球的規模のネットワークを作り上げたのは国家やものすごく頭のいい学者そのものでもなく「人」だった。国籍はバラバラのインターネットコミュニティの住人たちである。
"ARPANET"というきっかけはあったものの、インターネットは上からの命令からではなく、下からの意思で発展してきたことがわかった。

現状の爆発的なインターネットの普及から見ると、「技術が進歩して便利になったなぁ」なんて思っていた。ただ技術が進歩したからインターネットが今のように普及した。というのはそうでもあり、違うのかもしれない。

技術の裏にあった明確な理念・思想がインターネットを創っていたのかもしれない。

なんだか大学の論文書いてるみたいだけど、今あるものをただの便利なツールして考えるのつまんねーじゃんってことからいろいろ調べて
こんなになった。今のテレビCMがインターネットへの窓口になっているのをよく見かける。それだけインターネット人口が増えてきた証拠だろう。先ばかりを見つめるのではなく、根底に潜んでいたものを探るというのもまた面白いものだ。

参考サイト
IT用語辞典
AOWAOW column
THE WEB KANZAKI
日本のネットワーク20年を振り返る~スペシャルセッションレポート
日本ネットワークインフォメーションセンター

参考文献
新世紀デジタル講義

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